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さよならの面影

さよならの面影

                           MUSIC & Lyrics by Daisuke

いつもよりも少し明るくふるまって
不自然な笑顔見せて
そんな優しささえ愛しく感じてた
遠ざかってく姿を見つめ

小さなこの部屋が昨日までよりも
とても広く感じて
目を閉じた私の頬を伝ったのは
あなたを思う変わらぬ気持ち

 

私が愚痴を言うと
「そうだね、ごめんね」って
言ってくれる
言い訳すらしないあなただから
何も聞けなかったの

 

もう一度私の名を呼んで
「全部嘘だよ」と言って笑って
おどけた顔も 不機嫌な顔も
あなたの全てが好きだったよ

 

もう一度私の手を取って
「おいで」って言って連れて行って
二人一緒に過ごした日々が
滲み消えゆく 静かに

 

くだらない話を楽しそうにしてた
子どものようなあなた
あたりまえの日々に
とても満たされてた
終わりのない日々と思ってた

 

いつの間に擦れ違ったの
あなたの心を見失ってた
でも強がって笑う私に
あなたは最後まで優しくて

 

ベランダに咲いてる
あなたが育てていた白い花
寂しげに風に揺れてる
「一緒だね」
そう呟いた

 

玄関の扉の向こうから
聞こえてくる誰かの足音
またあなたが「ただいま」と言って
笑顔で帰ってきてくれたなら

 

もう一度私の名を呼んで
「冗談だからね」って言って笑って
寝ぼけた顔も ヘコんでる顔も
何もかもそう忘れられない

 

だからもう一度私の手を取って
「バカだな」って頭なでてキスをして
二人一緒に過ごした日々が
霞み消えゆく夕暮れ

 

静かに

 

鏡に映る強がりの私が
「バカだな」と言って笑った

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